地震シミュレーション機能(β)の想定シナリオを 5 つから 6 つに拡張しました。別府–万年山断層帯(大分由布院連動)を追加し、九州全域の主要活断層・海溝型地震をカバーします。
MAPRISE の 地震シミュレーション機能(β)で扱う想定地震シナリオを、5 つから 6 つ に拡張しました(2026-05-22 公開)。
追加された 6 つ目のシナリオ
| # | シナリオ | M | 震源タイプ | 主な影響域 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 警固断層帯南東部 | 7.2 | 内陸活断層 | 福岡県 |
| 2 | 布田川・日奈久断層帯連動 | 8.0 | 内陸活断層 | 熊本県 |
| 3 | 南海トラフ巨大地震 | 9.1 | 海溝型 | 九州全域 |
| 4 | 日向灘地震 | 7.6 | 海溝型 | 宮崎県 |
| 5 | 西山断層帯連動 | 7.6 | 内陸活断層 | 福岡県 |
| 6 (NEW) | 別府–万年山断層帯(大分由布院連動) | 7.5 | 内陸活断層 | 大分県 |
これにより、九州 7 県を縦断する主要な内陸活断層帯と、太平洋側の海溝型巨大地震をバランス良くカバーする構成になりました。
拡張で何が見えるようになったか
- 大分県の建物被害想定 — 別府市街地・由布院温泉エリアを含む大分県の主要建物に対し、別府–万年山断層帯連動時の倒壊確率を可視化
- 3D 都市モデル整備済の主要 17 都市が対象 — 主要都市の全建物について、6 シナリオすべての倒壊確率を事前計算
- 1km メッシュの計測震度分布 — 九州全域で震度分布を確認可能
計算の考え方(概略)
詳細な実装は非公開ですが、3 段階の流れで震源 → 地表 → 建物別倒壊確率に変換しています。まず震源モデルから、地盤の奥深くにある硬い岩盤(工学的基盤)における揺れの強さを、震源からの距離が離れるほど揺れが弱まる関係(距離減衰)にもとづいて推定します。次に、その揺れが地表付近の柔らかい地盤でどれだけ増幅されるか(表層地質ごとの増幅特性)を考慮して、実際の地表面の震度を求めます。最後に、各建物の構造・建築年代・高さなどの属性と、それらの条件下でどの程度倒壊しやすいかを表す関係式(被害関数)を組み合わせて、倒壊確率を出力する流れです。
なお、各段階で参照する研究知見・係数の選定や、補完アルゴリズムの詳細は本機能の競争力に関わる部分であるため非公開としています。
ご利用にあたっての注意
本機能は研究開発段階の試作機能(β)です。出力結果はあくまで参考情報であり、実際の地震時の揺れ・被害を保証するものではありません。防災・避難・建物耐震性の最終判断には、気象庁発表情報、自治体ハザードマップ、専門技術者による評価を優先してください。
詳細仕様は 地震シミュレーション機能の概要 をご覧ください。この後の精度向上の取り組みは倒壊確率スコアリング精度向上の回、建物ごとにこのシナリオを分析するAI連携はPLATEAU建物レイヤーの回で紹介しています。
タグ: #リリース #地震 #シミュレーション #β機能
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